![]() | きょう一日。 非常時を生き抜く究極の五木メソッド55 (2011/06/30) 五木寛之 商品詳細を見る |
なんというんでしょう、「五木寛之」が養生を語る、という
のが、ずっと奇妙な気がしていました。
でも、70代になると、それがメインテーマになるのは当然かな、とは
思います。
結局、「どう生きるか」というのは、「今日」をどう過ごすか、という
ことであり、老年を生きる、というのは、「死」を身近に感じながら
生きること、言ってみれば生と死の狭間を過ごすことなのかもしれない、
と、少し思ってみたりします。
まだまだその「心」はわかりませんが、養生して長生きして、
その心境を味わってみたいと思います。
![]() | ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) (2011/03/25) 三上 延 商品詳細を見る |
久しぶりに楽しめました。
なんといっても、作中に出てくる古書に興味深々。
その古書を語る栞子さんがいいですね。
ただ、大輔くんが本を読めないトラウマというのは
どうなんでしょう?
やや設定に無理があるような気がします。
でも、古本屋さんの女性店主というのは魅力的です。
高校生の大輔くんをドキドキさせるのは、ご尤もなこと。
謎解きというよりは、栞子さんの洞察力が優れているということ
なんだろうと思います。
全体的にさらっと書かれていて、読みやすかったですね。
登場人物も同様にさらっとしていて、そういう意味ではバランスのよい
作品だと思いました。
「ライトノベルス」も、時に楽しいな、という感じ。
![]() | 新選組血風録 (1999/11) 司馬 遼太郎 商品詳細を見る |
司馬遼太郎さんの作品のなかで、完成度というのか「小説」として
みたときに、最も完成しているのは「燃えよ剣」ではないか、と
密かに思っています。
やはりあまり長すぎるものは、その長さが読む楽しみを少し阻害するなあ、と
思いますね。
ちょうど気持ちよく読める長さ、というのも小説の大切な要素かな。
司馬さんの「竜馬がゆく」も面白いですが、一気に読むには長すぎる。
そして「燃えよ剣」以前に、この「新撰組血風録」は新鮮な驚きを与えてくれた
一冊でした。
当時(かなり昔ですが)この短編集によって「新撰組」を知った私は、
土方や沖田などに興味を持ち、登場人物それぞれの生死と、土方歳三という
人との関わりに強く惹かれたのでした。
また、当時TV化されたこの「血風録」で土方歳三を演じられた栗塚旭さんは、
今でも私にとっては「土方歳三」そのものなのです。
「燃えよ剣」でも確か歳三役をしていらっしゃったと思います。
函館でのお雪さんとの別れのシーンなど、今でも覚えていますから。
最近の若手俳優の歳三は、どうしても違和感があり、
武蔵の国の土の香りと、下手な和歌をたしなむ風雅さと、骨太な生き方を
そっくり演じてくれた栗塚さんを懐かしく思い出します。
この「血風録」はそういう意味でも忘れられない大事な一冊です。
![]() | 阪急電車 (2008/01) 有川 浩 商品詳細を見る |
以前にもたぶん紹介しているのですが。
今日は雨の日曜日なので、ちょうど読み返すのにいい一冊だなあと
思いました。
こういう連作の短編集というのはいいですね。
とても読みやすく、再読の場合、以前には気づかなかった描写や、
ちょっとした会話の楽しさが、ゆっくりと味わえて、これこそが読書の
楽しみだなあと思います。
どうしても初めて読むときには、ストーリーを追うのに懸命になって
なかなか細部まで読みきれないものですから、二度目に読む楽しさは
また別物ですね。
そういえば「プリンセス・トヨトミ」もそんなふうに
急いで読んでしまったので、もう一度じっくり読み返したい一冊です。
![]() | 謎解きはディナーのあとで (2010/09/02) 東川 篤哉 商品詳細を見る |
本屋大賞をとりましたね。
たしかに面白く、一気に読めました。
大富豪の令嬢で、それを隠して所轄署で刑事をしている主人公(?)と
その家の執事で運転手も兼任している賢い探偵役(?)
設定も、とってもエンタメにふさわしく、
どんどん読めます。
本屋大賞も頷けますね。
![]() | 災厄の町 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-12) (1977/01/30) エラリイ・クイーン 商品詳細を見る |
エラリー・クイーンは昔から大好きな作家です。
ミステリーの面白さを教えてくれたのがエラリー・クイーンでしたし、
また「ミステリー」という枠を超えて、楽しめる小説というのを知った
のもクイーンの作品によってでした。
作中に登場する探偵エラリー・クイーンは、初期の作品では「単なる謎解き用の」
”頭脳”だけの人でしたが、その後の作品の中で、どんどん「人間らしく」
なってゆき、作中の重要な人物となってゆくのが魅力でもあります。
いわゆる年をとらないタイプではなく、まわりの人たちの苦悩も
喜びも悲しみも、感じ取り知った上で、なお、正しい判断をしようと
苦しむ。
そんなエラリーの登場するこの作品は「ミステリー」というよりも、
優れた小説といっていいと思います。
架空の町ライツヴィルは、クイーンの後期の作品にしばしば出てきます。
私にとっても懐かしい町になっています。
この町の物語の中の一部がこの『災厄の町』です。
できれば、一連のライツヴィルものを読んでみてください。









